FRISKELION

漫画の感想を淡々と書き続けるブログ。みつどもえの個別記事も余裕ができ次第、更新します。

カテゴリ：漫画感想 > ★★★(1巻のみ記載)

凡人が強く賢く美しい天才姉妹を振り回す下克上ホームラブコメディー。

綾瀬優、普通科。文武芸に優れた不世出の大女優・昴（故人）の息子だが、
端正な顔立ち以外はまったくのダメダメな凡人。たぶん凡人よりチョイ下。家事を除く。
帝乃二琥、体育科。武術の鬼。だいぶ小柄。案外チョロい。
帝乃一輝、芸能科。歌劇団のスター。ニンジンいらないよ。案外チョロい。
帝乃三和、進学科。将棋界の新星。友達いない。案外チョロい。
３人ともルックスも性格も尖った天才で、学園では「三帝」と呼ばれている。
昴の知人である帝乃父の計らいで凡人と天才は共同生活を始めることになるが…。

優の芸能界デビューが2歳のため、一輝より芸能界の先輩という事実に笑う。
美女と共同生活というのはラブコメっぽい展開だが、優はこの時点でラブコメでなく、
確執のあった母の最期の願いである「幸せの家族」を求めているのがおもしろい。
三姉妹の方も何やら訳ありのようなので家族はキーワードになっているが、
優の目線は引き続きひたすら家族にフィーチャーしていて欲しい。
で、１巻ラストのように三姉妹てんやわんやで案外チョロい展開を…が個人的な理想。
カバー裏の表紙撮影会に笑う。優はカメラマンとか演出家の才能があるのでは？


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氏家ト全による小学生隣人コメディの第1巻。

八乙女カイ。601号室に住む男子小学生。たぶんそこそこモテる。足速いし。
八乙女ハルル。602号室に引っ越してきた女子小学生。運動音痴。
ちょっとおまぬけさんだけど勉強はできる。見た目からウオミーっぽさを感じる。
隣人、趣味ゲーム繋がりということで家でもべったりなカイとハルルのコンビ芸が中心。
カイが大好きな泉ルイ、カイに秘密を握らている本木アユムなど、
ラブコメの方でもドタバタありそうだが、ハルルが飄々としているのでなんとも。

前作のアリア、横島、ネネあたりの頭イカれてるキャラクターはおらず
メインキャラが小学生ということで下ネタは控えめ…でもない。
直接的なお色気シーンを描かない作者なので、どうにでもなる。
そもそも氏家ト全は下ネタを超越した氏家ト全というジャンルだし。古賀亮一も。
トリプルブッキングの話題が出たけど、アイドルのあかほんは未だに電子書籍化せず…。
表情のデフォルメを工夫しているような気がする。オチで黒目になるハルルが好き。

４コマだけでなく、たまにショートや１本のストーリーが挟まる形式が新鮮。
４コマ誌でも締めの１本、番外編、単行本のおまけで見る程度な気がする。
１巻のラストが小６の２月だけど、普通に時間経過していくようで。
「八乙女×２」の「×」は「×（かける）」でなく「Χ（かい）」なのか！と思ったけど
ハルルがどう解釈しても「２」にならないので違うらしい。


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野球選手モノマネを駆使して甲子園を目指す、七三太朗×川三番地の野球漫画の第1巻。

野中ゆたか。万年1回戦負けの多摩川高校野球部の中でも試合に出られない1年生、153cm。
唯一の長所は野球選手モノマネ。その完成度の高さには、絶え間ぬ努力があり…。
君島監督。多摩川高校に赴任した野球部OB監督。現役時代は六大学で三冠王の名選手。
歓迎会の余興であるゆたかのモノマネに可能性を見出し、練習試合で4番投手に抜擢する。

地区大会ベスト４・千束高校との練習試合。ゆたかの姉・野中美奈子がかわいい。
弟が学校中から笑われ、その姉であることをバレることを感情豊かに恐れる。
君島監督のアドバイスで単に見た目を真似るのでなく、心まで真似て試合に取り組むゆたか。
野茂英雄のストレートとフォークを駆使して千束高校から連続三振を奪う。
前代未聞４番エースのモノマネ野球を中心に、弱小校の快進撃が始まる。

鏡に映して動きを確認するため、最終的にすべてのモノマネで両投両打が可能というチート。
君島監督の「勝とうよこの試合」には、部員だけでなく読者も心が躍る不思議な魅力。
後半は他作品同様に絵の流用、同じ角度の顔、コマがなんか大きいとかあるし、
全44巻の結末は肩透かしと感じる読者もいるかも知れないけど、かなりの名作だと思う。
最終盤での野中家の絆、家訓がおもしろい。新幹線のくだりとかも好き。


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ローカル地下アイドルChamJamと熱狂的ドルヲタのアレコレを描いた漫画の第1巻。

えりぴよ。古株ファンにして唯一の舞菜オタ。出会いのシーンが美人で見るたびに笑う。
舞菜の推し活で金欠のため、服装は常に高校時代の赤ジャージ。鼻血と怪我が目立つ。
くまさ。いいひと。小太り眼鏡。れおオタの古参。時間に融通がきくフリーター。
基。空音リア恋勢の新参。なよなよした若者。当然アルバイト。空音似の妹がいる。

舞菜。内気、人気最下位。えりぴよには緊張のあまり塩対応だが、本当は好意を持つ。
過剰にえりぴよを意識するシーンを見るたびに、百合漫画ってアオリだったな、と思い出す。
れお。解散したアイドルグループに所属していた経験もあり、ChamJamの心臓。
メンバーより3,4歳ほど年上。時間が進む作品なので、年齢の話題も出てくるだろう。
他にも5人のメンバー、スタッフ、他グループなど、徐々に掘り下げられていく。

アイドル、イベント、ライブ、遠征のあるあるを知ることができておもしろい。
ゴシップ、女オタオタ、人気の他グループとのアレコレとか、しんどい話題も多少はある。
自分はアイドルも声優もVtuberも興味ないし、何なら「推し」という言葉が
生理的に無理だけどマンガだと何でも読む。なんで無理なのかは知らん。生理的なので。
えりぴよが面白すぎるけど、ChamJamの苦難と成長の物語の中で徐々に影が薄くなりがち。
誰を推すかといたら、えりぴよ一択。えりぴよという名前の時点でおもしろい。
連載デビュー作「まんがの作り方」から独特なセンスを爆発させていた作者だけど、
経験を積んでギャグセンスも画力も強化されている。どっちも読んだの最近だけど。


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ドッジ弾平の正統続編、懐かしいようで新しい熱血スポーツマンガの第1巻。
前作キャラの娘が出るし、お馴染みの特訓とかクソデカ墓も登場するけど、
軽く説明があるので安心…しかし知っているとなお良し。無料期間中に読破済。

一撃弾子、元気いっぱい豪腕へそ出しスパッツぼくっ娘。CV日�發里蟷辧�かわいい。
ノースリーブパーカー＆スカート姿が超かわいい。弾平と大河の娘。嘘。
珍子、メガネ。「ひらがなで呼ばないでください」という活字ネタに笑う。
ある日突然、チコとか念子に変わっても驚かない。延々と名前をネタにされている。
児童漫画、少年漫画伝統の下ネタを珍念の娘の名前にねじ込むというのは凄まじい。
まぁ、弾平みたいに野糞や野ションをネタにするのもさすがにね…いやむしろ弾子なら！
一方でシリコン製ウンチボールも大量に出るので、安心感がある。いらない安心。

江袋もち子、超やわらかボディ。包み込む母性。モブの「むほほ〜」も仕方なしか。
初出は金にがめつそうな雰囲気だったけど、特にそういう訳でもないらしい。
スージー先ぱいことスーザン・キャノン、金髪碧眼長身筋肉おれっ娘。
「先ぱい」のひらがなに何か意味を感じてしまうのは深読みしすぎ、ではないと思う。
もち子とスージーのムチムチムキムキ先輩コンビで思春期男子部員たちをゲット。
珍子ともち子の大食いコンビ、弾子とスージーのパワーコンビも成立している。
音花羽仁衣、孤高の電脳ハッカーロリ。ゴニョゴニョもじもじかわいい。チョロイン。
弾子がハチ型ドローンを撃墜するスピード感と構図。これぞマンガ！

二階堂平子、王子様系お嬢様。お父様と弾平の熱狂者。ヤベーやつ感がすごい。
激しい動きにおムネがたゆんたゆん。ダンシングスカイショットがかっこよすぎる。
五十嵐柔里、腹筋ガーターメイド。父親譲りのアックスショットで襲いかかる。
この迫力よ。五十嵐に限らず、動きのある絵もキャラデザもすべてが秀逸。
弾子も話題抜群だけど、本作の弾平とかリローデッドの表紙を見ると、
弾平をリメイクしたらお姉様方を熱狂させることはできそう。

畑違いの印象があった少女キャラでこれほどのキャラクターを生み出せるって凄すぎる。
…と思ったけど、レッツアンドゴー時代にミニ四駆のデザインを担当している時点で十分。
使用キャラがいるとは言え、無機物であるミニ四駆を生み出し続けた方がヤバい気がする。
上北ふたご氏もそうだけど、描きまくっている大ベテランほど唯一無二の魅力がある。
レトロゲームの回で既に蜘蛛型ロボットが出ていることに読み返して気が付いた。
描き下ろしおまけで弾子の母親と祖母がいるけど、本編登場は2巻に持ち越し。
去年のぷにるに引き続き、週刊コロコロ連載の本作が今年No.1マンガで早くも確定か。


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