FRISKELION

漫画の感想を淡々と書き続けるブログ。みつどもえの個別記事も余裕ができ次第、更新します。


カテゴリ:漫画感想 > ★★☆(1巻のみ記載)

美麗絵師・ふなつかずきが切り拓く新境地!高校少女伝統空手道漫画の第1巻。
ふなつ作品は華麗なる食卓だけ読んだことがあるけど、お色気描写の割合が多くなり、
テンポが悪すぎて単行本を買っていたのに脱落したが…完結した今なら読める気がする。

小花井日葵、ピッカピカの高校1年生。内気でコミュ障なぐーどん(愚鈍)。
眼がめちゃくちゃ良いという能力者。眼の良さと素直さを武器に成り上がる。
天吹真心、メスゴリライオンの2年生。空手道部を廃部を阻止するためにあの手この手。
天吹優心、生徒会長の2年生。過去に助けた縁で、日葵の憧れの先輩。
姉・真心同様、空手の猛者のようだが、空手部や姉に何やら負の感情があるようで…。
由良珠希、空手道部部長の2年生。今のところ影が薄い。真心と練習してるしたぶん強い。
月見里美裕、太眉メガネの1年生。たぶんデータ担当や型担当になる気がする。
伊澤空、ツインテールの1年生。口は悪いが…ツンデレ妹キャラ気質。

あとがきにもあるけど、まさかの直接的なお色気を封印した「真面目な青春部活物」。
カバー裏も健在だが…コチラもだいぶ控えな描写。台無しにならなくてよかった。
感覚的には、もういっぽんの空手版。どちらも別ベクトルで圧倒的画力を見せつける。
基本はコミカルでほのぼのしているが、競技シーンはスタイリッシュでカッコいい。
しかし華麗なる食卓もそうだったけど、ドアップのシーンになるとキャラの区別が…。
日葵と美裕のみひまりコンビが初心者ということで、丁寧な説明も多い。
空手の見せ場ではガンガン見開きを使っているけど、今のところテンポは非常に良し。
週刊少年ジャンプで連載していたらとんでもないことになっていた気がする快作。


下着デザイナーとヤクザのドン、シリアスとギャグ、ラブとコメディ、二刀流漫画の第1巻。
最近全108巻買って読んだ。データブックは100巻で出さず最終巻と同時にして欲しかった。
連載終了から10年経ち、最終章がどういうわけかグランドジャンプで連載中らしい。

近藤静也(昼)、下着会社プリティの冴えない下っ端デザイナー。
近藤静也(夜)、関東最大の暴力団である新鮮組の三代目総長。
野獣の本能を抑えつけるためにカタギの仕事を大切にする静也だが、
周囲の反発、他組織との抗争、会社のトラブルがあって…というフォーマット。
昼と夜の話はリンクするけど、会社関連のエピソードは高確率でおもしろい。

秋野明美、静也が憧れる先輩デザイナー…波乱万丈の人生を歩むのはもう少し先の話。
表社会でも裏社会でも、作中で最も様々な経験を積むことになる最強ヒロイン。
川西部長、静也も感銘を受ける一般庶民代表。おそらく読者の共感もあったのだろう。
プリキュア5でブンビーが人気な理由と同じようなもんか。基本酷いけど稀にかっこいい。
初期は扉絵に「必笑の任侠コミック!!」と描かれているけど、
ネームドキャラがそれなりに絶命するので、多少の覚悟は必要。
静也サイドに畜生が多すぎるのもご愛嬌。だいたい生倉か社長のせい。

シリアスな場面でも独特なギャグ描写があり、かなり笑える。
作中で時間がかなり経過しているのに近藤妙がいつまで経っても若かったり、
生倉夫妻が登場のたびに風呂でいちゃついているのがおもしろい。
話はサクサク進んで、シリーズの途中で先の伏線というかネタの前フリがあり、
シリーズが終わる頃には次のトラブルが…みたいな感じで次々と読みたくなる漫画。
失笑の下ネタ、とんでもない死に方、胸糞悪い展開もあるけど、それも当作ならではか。

どっかの記事で読んだけど、近年の電子書籍で女性読者もそれなりにいるらしい。
秋野のとんでもないスケールのメロドラマ、静也とか龍宝のキャラは人気が高そう。


肉の道を極めた男・肉極道が閑古鳥が鳴く定食屋を救う?肉コメディの第1巻。

浅倉まなび、祖父の肉食堂あさくらを継いだ女店主。専門学校で1年学んだ程度の知識。
店に訪れた謎の男にけちょんけちょんにされながら肉料理を学んでいく。
肉極道、謎のサングラス強面。ただの肉好き。素人浅倉に肉料理を実演しながら熱く語る。
たまに変な妄想、肉に涙する、浅倉の心を読む、など突拍子もない行動も見られる。

ステーキ。硬さの違いってそういうところにあるのか。休ませるとか知らなかった。
しょうが焼き。やっぱ肉を焼いてタレをかけるだけではないんだなぁ。ひと手間ある。
ハンバーグ。なんだかんだケチャップ、つなぎあり、合い挽きの方が美味しい気がする。
新宿渋谷まで乗換なしで2,30分で行ける埼玉県民にも大勢いるんだよなぁ。
からあげ。2度はよく言うが、3度4度と揚げるとは…からあげ道も奥深い。

牛丼。なぜか知らないけど牛肉、特に牛の味付き肉がホント無理なので、豚丼派。
とんかつ。肉さ100倍という名言。近場にとんかつ店が大量にあっていろいろ食べたけど、
ちょっと薄くて臭みが残っているような安いとんかつも懐かしい味で嫌いじゃない。
ベーコン。亡き祖父との思い出のベーコントマトスープ。は〜、飲んでみたい。
ラムチョップ。骨付き肉という時点で敬遠してしまうな。ホントに臭みないのか?

身近な肉料理を題材に、安定のコミカルで力強い絵柄、文句なしの快作。
原作者のシン・肉極道、まさかのノンフィクション要素に笑う。


素手喧嘩(ステゴロ)最強侠・花山薫15歳、青春時代を描いた漫画の第1巻ッッ!
疵面を全力でお笑い方面に振り切った痛快スピンオフ学園コメディ。

新入生として通常デザインの学生服を着こなす花山薫。これだけで面白いってズルい。
リクルートスーツを着て会社説明会に参加する薫ちゃんを見たいッッ!
モブの第三者たちが凄さ恐ろしさを語るバキ定番のフォーマット。
同じ学校の先輩というだけで誕生日とかめっちゃ祝ってくれそうな勢いの花山。

「体罰許可証」という世にも奇妙なナンタラが唐突に始まって笑う。オチもそれっぽい。
水泳の授業を前に、あまりにも目立つ背中の彫物を気にする花山。
言い訳の「バイクの事故で…」が通用すると思っている薫ちゃんかわいすぎるだろー。
「記録を狙っている」という言い訳も子分と考えている様子が想像できて笑える。

2012年頃にはもうスピンオフコメディはあったとは思うけど、かなりの先取りでは?
大味なギャグ描写もあってキャラ崩壊っぷりに無理という人もいると思うけど、
花山薫という圧倒的カリスマの突き抜けた姿はやっぱりおもしろい。
学徒としての役割を真面目にこなす花山、かっこいいぜ!
第3巻の最終話、散々笑えるやり取りの後、思わずうるっときてしまうオチがお見事。


お気楽OLとミステリアスOLが戦場を駆けるサバイバルゲーム漫画の第1巻。
サバゲーどころか銃器もまったく興味ないけど、例によってマンガだと楽しめる。

小西ゆい、千石の勇姿を見てサバゲーに興味を持った天真爛漫初心者。
千石、アタッシェケースを持ち歩き、定時帰りでサバゲーに勤しむガチ勢。
名取、女たらしのやり手営業マン。小西に巻き込まれサバゲーを始める。
霧島則夫、普通の中年リーマン。銃の話になると饒舌なガンマニア。小西に(以下略
少佐、偶然知り合った小西にいろいろ教える師匠的存在。ステーキレストランのシェフ。

キャラになりきって楽しむ…確かにそのイメージがある。きっと少佐大佐だらけだな。
少佐はステーキレストランでも「少佐」なのが笑う。でも客は「マスター」と呼ぶ。
弱者には一切興味のない千石に、勢いで対決を申し込んだ小西。
「これからコンバット」のチームリーダーとしてイベントに参加する…熱いぜ。

皆川亮二氏の寄稿、マンガやイラストでなくまさかの挿絵付き文章3P。千石が怖い。
単純に銃器だけでなく、サバゲー用のガジェットの話だけでも漫画を描けそう。


↑このページのトップヘ