今は亡きエースとの約束を果たす高校野球漫画の第1巻。

母校の臨時教師として赴任した綿谷しほの。10年前の甲子園初出場時のマネージャ。
押し付けられたような形で野球部顧問になるも、今の野球部は人数も足らず、
やる気もなく、同僚の監督もまったくの初心者、どうしようない状況で…。
大田原康平、J大三高での挫折と家庭の事情の合せ技で転校してきた本格派ピッチャー。
適当な名前に変えればいいのにJ大三高にすると完全に日大ですやん、なぜ。

十八鳴高校を甲子園に導いたエース・康平の魂がしほのに語りかけるのがおもしろい。
もう一度甲子園に来るという約束を果たすために熱血指導を始めるしほの部長。
不良のジョーを野球部に復帰させるためにさっさと胸を揉ませる気概。強すぎる。
そらジョーも心底惚れるわ。羨ましがる一同と怒鳴る英子マネに笑った。
手芸部のオカマ助っ人・五十嵐十兵衛を迎え、新生野球部は強豪・青陵との練習試合へ…。
先頭打者本塁打のジョーを胸で抱くしほの、沸き立つ部員、私もやるよと英子、
そしてオチに使われるベエちゃん、ここのテンポの良さに笑った。
すでに最終巻まで読んでいて、後半とんでもなく駆け足になるけど読後感は良し。