みつどもえとイカ娘が新時代を築いていた頃の週刊少年チャンピオン読者には
あの「たまたまポンチー」でお馴染みの山本康人による競泳漫画の第1巻。
初っ端の全裸で空を飛ぶイメージ、別作品の読者はよくご存知だろうが、
とんでもない展開になることもあるので…さぁ、この漫画はどうなるのでしょう?

主人公・青山飛男、「水の中で高2の夏を制覇」を目指す熱血高校生。
とにかくキツくて能力のピークも早い競泳。(近年は多少伸びたようだが)
フォームや肉体改造で急成長することもあるだろうけど、
道具を使った競技や団体競技よりも、さらに10代の実績が物を言うイメージは強い。
「地球暴泳軍」に笑った。水泳バカ、水オタクという言葉が似合う。
弟は弟なりに本当に応援しているし、ある程度は尊敬してそう。
ヒロイン・内田千夏。この作者だと、千夏が酷い目に遭うのかと不安になる…。
それとも母親サッちゃんが?まぁ、ネタバレするとこの心配は御無用。

ビート板で泳ぐ男・赤土。タイトルのSEKIDOは赤土のことか。
夜のプールで千夏が目撃をした限り、圧倒的実力者。
第二の主人公ではあるが、あくまでもメインは飛男と思われる。
筋骨隆々、無口無表情。本当に一切話さない異様なキャラクター。
飛男以上に完成された肉体を持つ赤土。なかなかおもしろいトリッキーな構成。

水泳の情熱が一切ない、元日本記録保持者の新コーチ宇田川はとにかく粗暴
千夏の今後を賭けた黒光学園との伝統の対抗戦。柿沼のいかにもなキャラが良い。
決勝は飛男、そのタイムを上回る柿沼の一騎打ち、かと思いきや…。
今のところ、千夏がめっちゃ良い味を出している。
水泳バカの飛男、得体の知れない赤土には出せないとは違う存在感、間のとり方。
競泳の描写がすごい。さすがは山本康人。絵もクセが薄めで読みやすい。
下品な場面もあったが、これ、当時の週チャンで連載してたら大人気になったのでは。
ああ、どうして…。たぶんウタダでもそこそこいけた。むしろ絶賛する層がいただろう。


SEKIDO 愛蔵版 2巻 山本康人