時計職人の日常を描く漫画の第1巻。時計で思いつくのが王様の仕立て屋、
ギャラリーフェイク、こち亀あたりで、それ専門というのは珍しい。

街で時計店を営む冠綾子のもとには、毎日様々なお客が訪れて…。
持ち主の歴史と共に時を刻む、メンテナンスすれば長く使える、
このあたりの特性からグッと来たり、しんみりいい話を扱いやすい。
おそらく作者はイラスト出身だろう。絵も雰囲気が出ている。
セリフのないコマが多く、間…時(とき)を意識している感じも。

女学生に興味津々の冠さん。あら〜。妙に距離感の近い雪枝、
冠さんの師匠であるミステリアスな美女・一ノ倉瀬名。あらあら〜。
一瞬、女児に手をふることが冠さんの休憩なのかと思った…。
複雑な機構、部品の仕組みの小話が挟まれる。
時計の知識が色々とあって面白い。すぐに忘れるけど…。
肌色が少ない漫画なのに、おまけの唐突なシャワーシーンで笑った。
たまに冠さんと古島寧々を見間違えるのはご愛嬌。




冠さんの時計工房 1 (少年チャンピオン・コミックス エクストラ)