スポ根文化系美少女部活モノ…ではなく、5・7・5の川柳で筆談する
雪白七々子が主人公の文芸部ラブコメディの第1巻。

1P2本の4コマ形式というのが非常に良い。普通のコマ割りにすると
七々子のセリフが映えにくいし(締めやショートでやるのはまた別)、
1P1本だとさすがに内容薄すぎてしんどい。近年多いけど…。
七々子が川柳関連ネタで変なことをするだけでスッキリ落ちておもしろい。
かと思えば川柳がなくても笑える。「いきが出来ぬ」とか秀逸。
ラブコメ薄めでも十分戦えるのでは…?絵はラブコメ向きだけど。
最初の2本でトイレ我慢してるからトイレキャラの印象が強くなった。

そんな七々子のお相手は最強の元不良・毒島エイジ。
お茶にごす。をポップなラブコメにした感じかぁ。しっくりきた。
…と言うと全然違うと両作品のファンから怒られそう。あくまで雰囲気。
周囲からボロクソ言われているエイジが泣ける。コメディ漫画で良かった…。
オチとかキャラ設定を見るに、作者はギャグ漫画が大好きなんだろうなぁ。
部長・片桐アマネが割と普通の人。段々おかしくなってくるけど。
スケブ少女・矢工部キノ…作画の手間が2倍弱だな。

台詞の少ない七々子でどんな風にラブコメの描写をするのか…思いきや、
最初からほぼカップル成立状態なので、考える余地はなかった。
ライバルキャラが登場しても土俵にすら上がれない…。
クラスメイトからも早々に認定されているので、悲劇的結末しかない。
琴姉はこの先にガッツリ掘り下げられるわけだけれども、だけれども!
最後に一句。「かわいいよ 毒島はなび かわいいよ」



川柳少女(1) (週刊少年マガジンコミックス)
川柳少女(1) (週刊少年マガジンコミックス)