イギリス女王が3人の賢者に与えた知の守護者の証「C」「M」「B」の
指輪を持つ少年・榊森羅と最強女子高生の一角・七瀬立樹が、
殺人からご近所トラブル、そして国際問題も華麗に解決しながら、
「驚異の部屋(ヴァンダー・カンマー)」をご案内する長期連載推理漫画。

「擬態」
数で勝るとは言え、立樹に痣をつけるなんて。いま思うと只者ではない。
基本的にはQ.E.D.と似た展開だけど、無邪気な知識お化けの森羅による
予測不能な行動が、燈馬にはない爆発力を感じさせる。
人体自然発火現象はWikipediaで読み込む定番ネタのひとつ。(短いけど)
モノローグで「災難」とは言うけど、立樹本人の災難は今後もあまりない。
初期の頃はモノローグで終わらせる決まりがあったのだろうか?

「幽霊博物館」
立樹は1巻でパンツを見せなければいけない使命がある。可奈からの伝統だ。
Q.E.D.は殺人が絡まないことがあるけど、C.M.B.はさらに多い。
普通の少年にしか見えない森羅だけど、事件の真相をあっさりと見破り、
真実を話すために「入館料」を要求するそのスタンスだけ見ると、
ダークヒーローっぽくて異質。掴みどころがなさがより一層際立てる。
2話続けて欲しいものが手に入らない森羅がかわいそうで泣ける。

Q.E.D.が数学、情報科学なら、C.M.Bは生物、世界史のネタが多いか。
基本的には全方位。すごい。若干方向性は違くても似ているので、
Q.E.D.が楽しめるならC.M.B.も押さえたい。コラボ回も面白い。
あとマウ・スガールという最高の畜生美少女が5巻から登場するので注目。


Q.E.D. 証明終了 1巻 加藤元浩


C.M.B.森羅博物館の事件目録(1) (月刊少年マガジンコミックス)
C.M.B.森羅博物館の事件目録(1) (月刊少年マガジンコミックス)