この物語は、内向的な性格のために友達がいない少女・森繁ちとせと、
ちとせと友達になるために作られた人型ロボット・炉端イチカが、
誤解や嫉妬でぶつかりあいながらも共に成長をし合うハートフルSFである。
友情や生命といった間接的にしか観測できない概念に関する問題提起や、
ロボット工学三原則をベースにした新時代のロボットの在り方など、
独自の桜井のりお観に浸ることができる尖った意欲作。(だいぶ誇張)

トラブルメーカーと思いきや、「常識的な設定」で作られたイチカに好感。
ボケもツッコミもいけるタイプのヒロイン。猫イチカの奇妙な動きが
ツボにはまってヤバい。露出狂イチカの羞恥と高揚も良い線を突いている。
しょんぼりするイチカもかわいい。初登場のインパクトと豊かな表情が、
「イチカが人間で、ちとせがロボット」というミスリードを誘う。
それが意味するものは…うみこはロボットにしか相手にされないということ。
もちろん実際はイチカはロボット、ちとせは人間…だと思う。

前作に引き続きトイレ漫画。ちとせとかいう尿回メーカー。尿とは限らない?
母親への手紙に「うみちゃん」と出すなど、ちとせとうみこが仲良しすぎる。
人物紹介の都合上で出てきただけといえば、それまでだけど。
林田さんなんていなかった。見開きにいたのに…今もどこかで眠っている。
小堀が来ただけでケーキを出そうとするあたり、本当に友達はいないらしい。
殺し屋ピポの「俺を殺したやつ」に笑った。SNS回でもフリーダムで凄い。
どんなディープラーニングをすれば、68点を算出できるようになるのか。
ニューラルネットワークの末端で観測したい。機械学習の興味から。
「ポリさん」の愛称で親しまれるポリスが何気に一番どうかしている雰囲気。
おまけ4コマでクマ吉を彷彿とさせる森繁ひろしに笑った。

「次号No.49につづく」の存在感。アオリも残せばいいのに。
コンダラ…整地ローラー…のかけ方が間違っているので、欠番になる可能性。
脈絡のない「アニメ化目指すぞー!」に笑った。イチカが動くようになって
後半のほうがノッている感じがある。劣等感の塊であるちとせとうみこに
見せつけるイチカ。黙っていればかわいい女の子なのだろう。下半身は68点。
ロボット化するうみこがかわいい。トミー親衛隊が怖すぎてビビった。

イチカが酷い目に遭いつつ明るくボケとツッコミをする安定感を軸に、
ガンガン攻めて欲しい。背景の描き込みもいつぞやよりしっかりしている。
あとがきで一緒に寝る2人を見れてほっこり。髪を下ろしたイチカがかわいい。


ロロッロ 2巻 桜井のりお
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ロロッロ! 1 (少年チャンピオン・コミックス)
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