修羅の門と同じ世界線で繰り広げられるサッカー漫画の第1巻。

神武館ブラジル支部から広島に帰ってきたイグナシオ一押しの小早川拳将。
ヒロイン・後藤さつかの亡き父に教えられた「楽しいサッカー」を
監督に否定され、早々と草サッカーに転向する刺激的な展開。そそられる。
天皇杯でさつかの父親との約束である国立を目指す、無謀な挑戦…。
原作の川原正敏が具体的にどこまで関わっているのかはわからないけど、
大人の事情で「異伝」の本作は絵柄も台詞もテンポもなかなか自然。
お馴染みのイグナシオはガッツリ関わるのかと思っていたけど、
まずは話の起点としてのチョイ役。門を読んでいるので入りやすい。

廃部が決定した実業団チームを率いる元日本代表・陶を口説く拳将。
拳将の実力は本物だけどイグナシオも4点「しか」取れないわけだし、
本域ではない集団スポーツで簡単に無双はできないらしい。
キーパーなら1対1で絶対に負けないだろう。見てから反応できそうだし。
さつかがかわいい。いちいち正拳突きやポーズを取るのが超かわいい。
なんだか間接キスで必死になっているようにしか見えないには…引く。
賭けで負けた百円パン15個を陶から取り戻そうとするのは笑った。

草野球、草サッカー漫画はもっと増えても良いと思う。
コメディを入れやすし、経営管理できそうだし、老若男女いても
そういうものとして違和感ないし、場合によってはルールも自由だし。



修羅の門異伝 ふでかげ(1) (月刊少年マガジンコミックス)
修羅の門異伝 ふでかげ(1) (月刊少年マガジンコミックス)